パイフェル現象(読み)パイフェルげんしょう(その他表記)Pfeiffer's phenomenon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パイフェル現象」の意味・わかりやすい解説

パイフェル現象
パイフェルげんしょう
Pfeiffer's phenomenon

パイフェルの免疫溶菌試験ともいう。コレラ菌の生体内溶菌現象で,補体関与を必要とする抗原抗体反応の一つ。あらかじめコレラ菌で免疫しておいたモルモットの腹腔内にコレラの生菌を注射すると,産生されている抗体 (溶菌素) と補体が結合して,短時間で注射したコレラ菌の溶菌が起る。免疫していないモルモットではこの現象が認められない。これは R.パイフェルによって開発された方法で,コレラ菌の補助的同定法として,その診断に用いられたが,試験管内の方がむしろ定量的に測定できるので,現在は用いられなくなった。

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法則の辞典 「パイフェル現象」の解説

パイフェル現象【Pfeiffer phenomenon】

本来プファイファー現象*のはずであるが,こう記してある成書も多い.生体内コレラ溶菌現象.免疫されたモルモット腹腔内に注入したコレラ菌が溶解してしまうこと.

またコレラ菌その他の細菌を,特異抗体と補体と共存させた場合に起こる溶菌現象についても同じ名称で呼ばれる.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

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