化学辞典 第2版 「パウリ常磁性」の解説
パウリ常磁性
パウリジョウジセイ
Pauli paramagnetism
金属中の自由電子のスピンにもとづく常磁性.W. Pauliが研究したのでパウリ常磁性という.パウリ常磁性の磁化率は温度にほとんどよらず一定である.自由電子の軌道運動にもとづくランダウ(Landau)反磁性といわれるものもあるが,電子が完全に自由であるときは,パウリ常磁性の磁化率は,ランダウ反磁性の磁化率の絶対値の3倍である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報