パシュカニス(その他表記)Pashukanis, Evgenii Bronislavovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パシュカニス」の意味・わかりやすい解説

パシュカニス
Pashukanis, Evgenii Bronislavovich

[生]1891
[没]1937
ソビエト連邦の法学者。1920年代から 1930年代初頭にかけて,共産主義アカデミー副会長,ソビエト連邦司法人民委員代理などを歴任,ソ連法学界で指導的役割を果たした。主著『法の一般理論マルクス主義』(1924)は,カルル・ハインリヒ・マルクスが『経済学批判』や『資本論』に用いた方法論を法の一般理論に適用し,法形態と商品形態の内的関連を究明したもので,規範的な法の把握に反対し,法を社会関係とみるものである。しかしヨシフ・スターリンやその代弁者アンドレイ・ブイシンスキーらによって法的ニヒリストとして糾弾され,1937年に「人民の敵」として葬られた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パシュカニス」の意味・わかりやすい解説

パシュカニス
ぱしゅかにす

パシュカーニス

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android