日本大百科全書(ニッポニカ) 「パチノッティ」の意味・わかりやすい解説 パチノッティぱちのってぃAntonio Pacinotti(1841―1912) イタリアの電気物理学者。父親が数学と物理学の教授を務めていたピサ大学に学んだ。1862年フィレンツェ大学の助手、1864年ボローニャ大学、1873年カリアリ大学の物理学教授を経て、1882年ピサ大学の父の後を継いだ。1905年元老院議員。1860年に環状構造の電機子、多重巻き電機子コイル、多重片整流子など新しい特徴を備えた電動機を組み立てた。当時は一時的な興味しかひかなかったが、1870年にやはり環状電機子を使ったグラムの発電機が実用化され、初めてその功績が認められた。[高橋智子][参照項目] | グラム | 電機子 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例