パチャママ(その他表記)Pachamama

改訂新版 世界大百科事典 「パチャママ」の意味・わかりやすい解説

パチャママ
Pachamama

アンデス原住民(ケチュア,アイマラなど)に信仰される霊的存在。〈大地,母〉と訳される。女性的性質を有しており,聖母マリアと同一視されることもある。農作物・家畜の豊饒,繁殖にかかわる力としてあがめられ,1年周期の一定の時に,酒,コカの葉,香料,獣脂などの供物を受ける。とくに8月は〈大地が生き返るとき〉として,供物儀礼が重要。供物による〈養い〉を怠ると,パチャママの力は人間に対し破壊的に働く。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 友枝

世界大百科事典(旧版)内のパチャママの言及

【ラテン・アメリカ】より

…そこではアンデスの土着の習俗が温存されるだけにとどまらず,マリアをはじめとして多くの聖人,さらに悪魔(サタン)が彼らのパンテオンに加わり,以前にまして豊かな彩りを添えた。 インカの民の子孫ケチュア・インディオの大多数は農民で,地母神のパチャママへの信心を中心とする多神教polytheismである。アンデス地方にインカ帝国が君臨すると,太陽崇拝をインカの国教と定めたが,それは支配層と一部のエリートの宗教であったし,インカの後に到来したキリスト教も権力側からの押しつけの宗教であった。…

※「パチャママ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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