パンパンガール(読み)ぱんぱんがーる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パンパンガール」の意味・わかりやすい解説

パンパンガール
ぱんぱんがーる

第二次世界大戦後の流行語で、街娼(がいしょう)を主とする売春婦の俗称。語源インドネシア語のプルンプァン(女)、また女をよぶ合図の手をたたく擬音語などの諸説があり一定しないが、いずれも南方戦域との関係が深い。外国兵相手のものを洋パンといい、物資欠乏時代に流行の衣装闊歩(かっぽ)したのは、敗戦を印象づける風俗であった。のちに、一定期間内だけ1人の専属になるオンリーができ、街娼形態のものをバタフライとよんだ。

[原島陽一]

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