ヒエンソウ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒエンソウ」の意味・わかりやすい解説

ヒエンソウ(飛燕草)
ヒエンソウ
Consolida ambigua; rocket larkspur

キンポウゲ科越年草で,チドリソウともいう。ヨーロッパ原産で,日本には明治初期に渡来し,観賞用の草花として植えられるようになった。茎は直立,上部ではよく分枝し,わずかに短毛が生える。葉は掌状に3裂し,各裂片はさらに2~3回細裂し,終裂片は狭線形になる。初夏に,茎頂に総状花序を直立して多数の花をつける。花色は通常青紫色であるが,淡紫色,淡紅色,白色のものもあり,また八重咲きもある。萼片は5枚で大小不同で,いちばん大きなものには長い距がある。果実は長楕円形で密に毛のある袋果。種子は有毒アルカロイドを含み,防蚊剤として皮膚の外用薬にされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒエンソウ」の意味・わかりやすい解説

ヒエンソウ
ひえんそう

デルフィニウム

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