ヒダカソウ(読み)ヒダカソウ(その他表記)Callianthemum miyabeanum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒダカソウ」の意味・わかりやすい解説

ヒダカソウ(日高草)
ヒダカソウ
Callianthemum miyabeanum

キンポウゲ科多年草。北海道日高山地に産する。根茎は短く肥厚し,ひげ根が多い。茎は高さ 10~20cm。葉は根生し長柄がある2回3出複葉。裂片は広卵形でさらに細裂し,やや厚質,初め白っぽいが黄緑色となる。5月頃,葉の展開に先立って花茎を出し,1~2分枝して頂に径約 2cmの白花を上向きにつける。萼片は 10枚ほどで花弁状に1列に並び,底部近くに赤褐色斑がある。花弁はない。おしべ,めしべとも多数あり,痩果卵円形和名産地にちなむ。

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百科事典マイペディア 「ヒダカソウ」の意味・わかりやすい解説

ヒダカソウ

キタダケソウ

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世界大百科事典(旧版)内のヒダカソウの言及

【キタダケソウ】より

…果実は瘦果(そうか)の集りである。日本には本種のほか,北海道アポイ岳の蛇紋岩地帯に特産するヒダカソウC.miyabeanum Tatewakiがある。 キタダケソウ属Callianthemumには16種があり,ヨーロッパ,ヒマラヤ地方,中央アジア,東アジアの高山帯に分布している。…

※「ヒダカソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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