長柄(読み)ナガエ

デジタル大辞泉の解説

なが‐え【長柄】

器物や武具の柄の長いこと。また、その柄。「長柄のひしゃく」
柄の長い器具や武具。槍・刀・銚子など。

なが‐つか【長柄】

矢束(やつか)のきわめて長いもの。
柄(つか)の長い刀。
ニシキギンポ科の海魚

ながら【長柄】

大阪市北区の地名淀川新淀川との分岐点の南西側に位置する。

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大辞林 第三版の解説

ながえ【長柄】

器物や武具の柄が長いこと。また、柄の長い器物や武具。 「 -のきせる」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

長柄
ながら

大阪市西部、北区の淀川と新淀川の分岐点の西側一帯の地。孝徳(こうとく)天皇の難波(なにわ)長柄豊碕宮(とよさきのみや)の地と推定されたが、現在では宮跡は大阪城一帯と考えられている。摂津(せっつ)の国分寺はこの付近にあった。『古今集』などには「長柄の橋」として多く詠まれている。付近には、繊維、染色、薬品などの工場がある。奈良時代創建と伝えられる古刹(こさつ)の鶴満寺(かくまんじ)がある。[安井 司]

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

長柄 (ナガズカ)

動物。タウエガジ科の海水魚

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精選版 日本国語大辞典の解説

なが‐え【長柄】

〘名〙
器物にとりつけられた長い柄。また、柄または柄にあたる部分の長いこと。
※虎明本狂言・二千石(室町末‐近世初)「扇ぬき出し、てうしのながえを鼕々(とうとう)とうって」
※大草殿より相伝之聞書(16C中か)「ながえの役は、御銚子の手かさねの下を取、左の手を添へ」
③ 「ながえ(長柄)の傘」の略。
※俳諧・篗纑輪前集(1707)一「御所もやう及ばぬ恋の雲にはし 太夫の長柄雨に威がある〈露角〉」
④ 「ながえ(長柄)の槍」の略。
※仮名草子・可笑記(1642)二「弓てっぽう、ながえのはたらかせやう」
北条五代記(1641)四「長柄の益といつは、太刀はみじかし、長刀は長過たりとて、是中を取たる益なり」

ながら【長柄】

[一] 大阪市北区の地名。新淀川(改修前の中津川)と淀川との分岐点の南岸にあたる。歌枕。
後葉(1156頃)恋三「をんなをあひかたらひけるよしありて津の国になからといふ所にまかりて」
[二] 千葉県の中東部にあった郡。平安末期、長北・長南の二郡に分かれたが、江戸初期に長柄郡に復した。明治三〇年(一八九七)上埴生(かみはぶ)郡と合併して長生郡となる。
[三] 謡曲。四番目物。廃曲。作者不詳。昔、長柄の橋難工事で人柱に立てられた老人とその娘の霊が、長柄の橋に立ちよった旅僧に回向を頼む。

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世界大百科事典内の長柄の言及

【槍∥鎗∥鑓】より

…江戸時代の柄は太刀打(たちうち)といって,茎のはいる部分を千段巻にしたり,青貝叩(あおがいたたき)に塗って,その下部を麻糸で鏑(かぶら)巻に巻いて血どめとしている。長さは6尺または9尺の〈手鑓(てやり)〉から一丈(約3m)ないし2間(1間は約1.8m),3間に及ぶ〈長柄(ながえ)〉があり,アカガシを材として,江戸時代以前には素地(きじ)の柄が多く,長柄には狂わぬように割竹をあわせて魚膠(にべ)で練りつけた打柄が用いられた。塗柄としては,黒漆塗や青貝叩があり,皆朱(かいしゆ)の柄は武辺者に限られた。…

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