ヒダビル(読み)ひだびる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒダビル」の意味・わかりやすい解説

ヒダビル
ひだびる / 襞蛭
[学] Trachelobdella okae

環形動物門ヒル綱吻(ふん)ビル目ウオビル科に属する水生動物。本州沿岸河川に分布し、海産や淡水の硬骨魚の皮膚につく。体長10~11センチメートル、幅2センチメートル内外で、外観上頭部、頸(けい)部、胴部が明らかに区別され、頸部は第4~第10体節、胴部は第13~第27体節を占める。体は暗褐色で、皮膚に細かい横じわがある。前後吸盤ともに小さい。2対の小さい眼点が前吸盤の背面頸部近くにある。環帯は第11と第12体節にあって、ややくびれている。雌雄両生殖口は環帯上に開くが、雄生殖口がわずか前方に位置する。淡水、汽水、海水中に生息でき、浸透圧に対する適応度が高い。

[今島 実]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む