改訂新版 世界大百科事典 「ひとりぼっち」の意味・わかりやすい解説
ひとりぼっち
盤上のひとりあそびゲーム。フランスのバスティーユ牢獄にとらえられていた貴族が発明したという伝説があり,原名ソリテールsolitaireは〈孤独な人〉の意。英語ではトランプのひとりあそびも含める。ボールを盤のくぼみに置くものや,ペグ(木くぎ)を盤の穴にさすものなどデザインは多彩で,イギリスでは19世紀以降普及し,日本でもコーナー・ゲーム,ピアスなどの商品名で知られた。ルールは,盤上の3列の十文字の33個のくぼみ(穴)に中央を空けて32個のボール(ペグ)を配置し,1個のボールを他の1個のボールをとび越して動かし,とび越されたボールを盤上からとり除く。ボールは縦と横に動くが斜めには動けない。こうして最後の1個のボールが中央に残れば完了する。十字架のような形に残すルールも可能である。
執筆者:松田 道弘
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報