ヒメカンアオイ(読み)ヒメカンアオイ(その他表記)Asarum takaoi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒメカンアオイ」の意味・わかりやすい解説

ヒメカンアオイ(姫寒葵)
ヒメカンアオイ
Asarum takaoi

ウマノスズクサ科の常緑多年草。東海北陸近畿,中国,四国南東部に分布するきわめて多型な種である。葉は腎円形または卵心形で長さ5~8cm,幅4~7cm,表面に短毛を散生する。1~3月頃,暗紫色または淡紫褐色の花を開く。花弁は退化し,筒状で長さ5~9mm,内面には縦横に隆起したひだが多数みられる。花柱は6本で直立し,先は細長く角状になり,萼筒入口付近にまで達する。おしべは 12本,それぞれ短い花糸で子房壁に付着する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のヒメカンアオイの言及

【カンアオイ(寒葵)】より

…類縁のあると考えられる種には,四国に分布するサカワサイシンH.sakawana F.Maek.やトサノアオイH.costata F.Maek.がある。 ヒメカンアオイH.takaoi F.Maek.は東海地方から近畿,北陸の主として低地に分布する。名前のようにやや小型のカンアオイである。…

※「ヒメカンアオイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む