日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメタニワタリ」の意味・わかりやすい解説 ヒメタニワタリひめたにわたり / 姫谷渡[学] Boniniella cardiophylla (Hance) Tagawa チャセンシダ科の常緑性シダ。石灰岩上に生える。近縁のコタニワタリPhyllitis scolopendriumを小形にしたような姿で、葉は全縁でサイシンやカンアオイの葉に似ている。学問的にも重要なシダであるが、小笠原(おがさわら)諸島の母島、沖縄の北大東島(きただいとうじま)、中国の海南島だけに知られ、絶滅が心配されている。[栗田子郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例