ヒューム石(読み)ヒュームせき

最新 地学事典 「ヒューム石」の解説

ヒュームせき
ヒューム石

humite

化学組成Mg7(SiO4)3(F, OH)2の鉱物。直方晶系,空間群Pbnm,格子定数a0.4741nm, b1.0258, c2.0853,単位格子中4分子含む。短柱状~板状結晶,粒状集合。白~黄~暗橙~褐色,透明~半透明,ガラス光沢。劈開なし。硬度6,比重3.20~3.25。薄片では無~黄,褐色,屈折率α1.607~1.643, β1.619~1.653, γ1.639~1.675, 2V(+)65°~85°,光分散r>v弱。一般式nA2SiA(F, OH)2(n=1, 2, 3, 4;A=Mg, Mn, Ca)で書かれるヒューム石族(直方型,単斜型)を形成。直方型には,ノルベルグ石・ヒューム石・リップ石・マンガンヒューム石・ジェリーギブサイトなどが,単斜型には,コンドロ石・単斜ヒューム石(clinohumite, Mg9(SiO4)4(F, OH)2)・アレガニー石・リューコフェニス石・園石などが知られている。しばしばTi, Fe, Znに富むものがあるが,それらの端成分は存在しない。主に石灰岩や苦灰岩起原のスカルン中にふつうに産する。名称は英国の美術品,宝石,鉱物の収集家・鑑定家であったA.Hume(1749~1838)にちなむ。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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