コンドロ石(読み)こんどろせき(その他表記)chondrodite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンドロ石」の意味・わかりやすい解説

コンドロ石
こんどろせき
chondrodite

普通は粒状、まれに短柱状の結晶をなして、接触変成を受けたドロマイト中に、苦土橄欖(かんらん)石、スピネル金雲母(きんうんも)などと産する鉱物。ほかにキンバレー岩やカーボナタイト中にも産する。石英とは共生しない。ヒューム石、単斜ヒューム石、ノルベルグ石とは外観上区別しにくい。粒状で出ることが多いことから、英名は、「粒」を意味するギリシア語に由来する。

松原 聰]


コンドロ石(データノート)
こんどろせきでーたのーと

コンドロ石
 英名    chondrodite
 化学式   Mg5(SiO4)2(F,OH)2
 少量成分  Fe2+,Ti
 結晶系   単斜
 硬度    6~6.5
 比重    3.1~3.2
 色     黄,褐,淡緑
 光沢    ガラス
 条痕    白~淡黄
 劈開    無
       (「劈開」の項目を参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android