コンドロ石(読み)こんどろせき(その他表記)chondrodite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンドロ石」の意味・わかりやすい解説

コンドロ石
こんどろせき
chondrodite

普通は粒状、まれに短柱状の結晶をなして、接触変成を受けたドロマイト中に、苦土橄欖(かんらん)石、スピネル金雲母(きんうんも)などと産する鉱物。ほかにキンバレー岩やカーボナタイト中にも産する。石英とは共生しない。ヒューム石、単斜ヒューム石、ノルベルグ石とは外観上区別しにくい。粒状で出ることが多いことから、英名は、「粒」を意味するギリシア語に由来する。

松原 聰]


コンドロ石(データノート)
こんどろせきでーたのーと

コンドロ石
 英名    chondrodite
 化学式   Mg5(SiO4)2(F,OH)2
 少量成分  Fe2+,Ti
 結晶系   単斜
 硬度    6~6.5
 比重    3.1~3.2
 色     黄,褐,淡緑
 光沢    ガラス
 条痕    白~淡黄
 劈開    無
       (「劈開」の項目を参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 青木

最新 地学事典 「コンドロ石」の解説

コンドロせき
コンドロ石

chondrodite

化学組成Mg5(SiO42(F, OH)2の鉱物。単斜晶系,空間群P21/c, 格子定数a0.787nm, b0.473, c1.027, β109.03, 単位格子中2分子含む。短柱状~板状結晶,粒状集合,{001}での集片双晶が普通。黄~褐~赤色,透明~半透明,ガラス光沢。劈開{100}に不明瞭。硬度6~6.5, 比重3.2。薄片では無~黄色,褐色,屈折率α1.592~1.643, β1.602~1.655, γ1.619~1.675, 2V(+)60°~90°,光分散rv弱。Fe, Tiが一部置換。Mn>Mgのものはアレガニー石で,ヒューム石グループ(直方型,単斜型)。主に石灰岩や苦灰岩起原のスカルン中に広く産し,カーボナタイト中にもみられる。チタンに富むものは,超苦鉄質岩やキンバーライト中に産出。名称は粒状の産出が多く,ギリシア語の粒(chondros)に由来。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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