ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒラムシ類」の意味・わかりやすい解説 ヒラムシ類ヒラムシるいPolycladida; sea-planarian 扁形動物門渦虫綱多岐腸目に属する動物の総称。体長 0.5~5cm。体は扁平,左右相称で,幅広い葉状のものが多い。体腹面は繊毛でおおわれていて,これを動かして潮間帯の石の下などをはう。腹面中央に口が開き,ここから細長い咽頭を出して物を食べる。咽頭に続く腸は放射状に分れ,体の周辺にまで達しているが,その末端はどれも袋状になっていて,肛門がなく,不消化物は再び口から排泄される。1対ないし多数の単眼をもつ。雌雄同体。日本ではウスヒラムシ,ツノヒラムシ,ニホンヒラムシなど 150種以上が知られている。すべて海産,肉食性。養殖ガキに大害を与える種類もある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by