ヒロス(読み)ひろす(その他表記)Hyllos

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒロス」の意味・わかりやすい解説

ヒロス
ひろす
Hyllos

ギリシア神話の英雄。ヘラクレスデイアネイラの子で、ヘラクレスの長子とされている。父の死後、ヒロスを中心とした一族はトラキス王ケユクスのもとに身を寄せていたが、エウリステウスの圧迫を避けるためアッティカに逃れる。その後エウリステウスとの一騎打ちで彼を倒したヒロスは、父祖の地ペロポネソスに帰還する手掛りを得た。しかし悪疫が流行したため、ヒロスたちは神託に従ってペロポネソスを去った。あらためてデルフォイの神託をうかがったところ、「三度目の収穫を待て」とあったので、三度目を3年の意味と誤解したヒロスは、3年後にふたたび帰還を実行したが、テゲア王エケモスと一騎打ちをして敗死する。三度目の収穫とは3代目の子孫の意味であり、そして「ヘラクレイダイ(ヘラクレスの後裔(こうえい))の帰還」はヒロスの子孫たちによって成就(じょうじゅ)することになる。

[伊藤照夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリ...

三寒四温の用語解説を読む