ヒロハカツラ(読み)ひろはかつら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒロハカツラ」の意味・わかりやすい解説

ヒロハカツラ
ひろはかつら
[学] Cercidiphyllum magnificum (Nakai) Nakai

カツラ科(APG分類:カツラ科)の落葉高木。カツラに近縁であるが、本種は幹の樹皮はあまり剥離(はくり)せず、種子に翼がある。また葉はカツラに比べてやや大形で、先端は丸みを帯びた鈍頭基部心形である。亜高山帯の沢沿いに生え、中部地方に分布する。

[古澤潔夫 2020年5月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のヒロハカツラの言及

【カツラ】より

…日本および中国に分布する。近縁のヒロハカツラは東北・中部地方の亜高山帯にみられ,種子の両側に翼がつくことで区別される。材は狂いが少ない優良材で,家具,碁・将棋盤,彫刻などに広く利用される。…

※「ヒロハカツラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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