化学辞典 第2版 「ビオルル酸」の解説
ビオルル酸
ビオルルサン
violuric acid
5-isonitrosobarbituric acid.C4H3N3O4(157.09).アロキサン-5-オキシムともいう.バルビツル酸に亜硝酸の作用,またはアロキサンにヒドロキシルアミンの作用で得られる.ラクタム-ラクチム形の互変異性を行う.無色の結晶.分解点240~241 ℃.pKa 4.7.水にわずかに溶け,紫色の溶液になる.アルコール類に可溶.還元によりウラミルを与える.多くの金属と有色のキレートをつくるので,カチオンのクロマトグラフィー用顕色試薬に用いられる.[CAS 87-39-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報