ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルビツル酸」の意味・わかりやすい解説
バルビツル酸
バルビツルさん
barbituric acid
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2,4,6-trioxohexahydropyrimidine.C4H4N2O3(128.09).マロニル尿素ともいう.マロン酸ジエチルと尿素とをナトリウムエトキシドを用いて縮合させて合成する.
無色の結晶.分解点248 ℃.水,エタノールに微溶,エーテルに不溶.熱水に溶けて酸性を示す.Ka 9.9×10-5(25 ℃).5位のメチレン基は活性で,臭素,アルキル基などで置換することができる.生体中では,酵素作用によりウラシルから生成し,尿素とマロン酸とに分解される.置換していないバルビツル酸は催眠作用がないが,誘導体は催眠作用をもち,医薬用に用いられる.[別用語参照]バルビタール[CAS 67-52-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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