ビジネス機(読み)ビジネスき

改訂新版 世界大百科事典 「ビジネス機」の意味・わかりやすい解説

ビジネス機 (ビジネスき)

飛行機の用途別の機種の一つで,おもに企業において役員,社員,賓客らの移動に使われるもの。ビジネス機の多くは軽飛行機に属するが,軽飛行機の中で小型の単発機が個人の自家用機によく使われるのに対して,企業用のビジネス機は軽飛行機の中では大型高性能の双発機がおもである。ふつう乗員2名のほかに4~10席程度で,飛行中に休息や会議もできるよう,小さい機体に乗りごこちのよい室内空間を確保することに苦心が払われている。ビジネス機の生産や運用はプロペラ機が1950年代から,ジェット機は60年代から盛んになった。ビジネスジェット機は軽飛行機よりもきびしい輸送機の耐空性規準(安全規準)に合わせて作られ,ジェット輸送機に近い速度と3000~6000kmの航続距離もち,電子航法装置を備えたものもある。このほか,輸送機の機内を改造して大型のビジネス機とした例もある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android