日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビュート銅山」の意味・わかりやすい解説 ビュート銅山びゅーとどうざんButte アメリカ合衆国、モンタナ州南西部、ビュート市の北部の銅山。ロッキー山脈中の高地に位置する。花崗閃緑(かこうせんりょく)岩または石英モンゾナイト中で網状に鉱床が発達し、その範囲は3キロメートル×6キロメートル以上に及ぶ。中心部は輝銅鉱、斑(はん)銅鉱、外側は閃亜鉛鉱が主になっている。1940年以来採掘量が減退し、現在はバークリー坑が主力である。露天掘りで、日産粗鉱4万4000トン(1982)、ほかに小坑がいくつかある。粗鉱品位は銅0.8~1.0%、浮選で精鉱とし、西方のアナコンダに送って製錬、銅、亜鉛、金、銀などを生産している。[房村信雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例