日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビンガム銅山」の意味・わかりやすい解説 ビンガム銅山びんがむどうざんBingham アメリカ合衆国、ユタ州北部の高地に位置する銅山。斑(はん)岩銅鉱床の代表的な例で、石灰石層を交代した銅・鉛・亜鉛・銀鉱床と、斑岩中に鉱染した銅鉱床とがある。鉱染鉱床の鉱量は6億トン以上で、露天掘りで剥土(はくど)日産36万トン、粗鉱日産10.6万トンに及び、浮選精鉱は反射炉および転炉で製錬し、電解設備で精製している。電気銅として日産622トン(1980)を産するほか、金、銀、セレンなどを産していたが、経済的理由で1985年3月末から無期休山となった。[房村信雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例