1996年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)で、トスカーナ州シエナの南東、オルチャ川支流右岸の小高い丘の上に位置する。ローマ教皇ピウス2世(1405~1464年)の生誕地であり、教皇がフィレンツェの建築家、ベルナルド・ロッセリーノに理想都市として設計させた町である。ルネサンス建築様式が初めて都市計画に生かされた町造りの手本とされ、「トスカーナの小さな宝石」と呼ばれる。ルネサンス期の町並みがそのまま残り、大聖堂やボルジア館、ピッコローミニ宮殿などが建ち並んでいる。これらが人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はHistoric Centre of the City of Pienza