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長田弘 おさだ ひろし

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

長田弘 おさだ-ひろし

1939-2015 昭和後期-平成時代の詩人,評論家。
昭和14年11月10日生まれ。早大在学中同人誌「鳥」を創刊,「地球」「現代詩」などにくわわる。昭和40年やわらかくなじみやすい表現によって,けんめいに明日への希望をつむぐ詩集「われら新鮮な旅人」,詩論集「抒情の変革」を発表。57年「私の二十世紀書店」で毎日出版文化賞,詩集「心の中にもっている問題」で平成2年富田砕花賞,3年路傍の石文学賞。21年「幸いなるかな本を読む人」で詩歌文学館賞。22年詩集「世界はうつくしいと」で三好達治賞。26年「奇跡―ミラクル―」で毎日芸術賞。ほかに「死者の贈り物」「深呼吸の必要」,評論「探究としての詩」,エッセイ「本を愛しなさい」など。平成27年5月3日死去。75歳。福島県出身。

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デジタル大辞泉の解説

おさだ‐ひろし〔をさだ‐〕【長田弘】

[1939~2015]詩人。福島の生まれ。早稲田大学在学中より詩誌の編集に携わり、昭和40年(1965)第一詩集「われら新鮮な旅人」を発表。親しみやすく平易な言葉で、現代社会のありようを描いた。「世界はうつくしいと」で三好達治賞、「奇跡―ミラクル―」で毎日芸術賞受賞。他に詩集「幸いなるかな本を読む人」など。詩作のほか、評論、児童文学、翻訳など幅広く活躍した。

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知恵蔵miniの解説

長田弘

日本の詩人。1939年、福島県生まれ。早稲田大学卒業後、65年に詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。物事の本質を柔らかな言葉で紡いだ詩で幅広い層から支持を集め、98年に詩集『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年に同『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年に『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年に『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。評論やエッセー、児童文学、翻訳なども数多く手がけ、1982年にエッセー集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年に『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞した。15年5月3日、死去。享年75。

(2015-5-12)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

長田弘
おさだひろし
(1939―2015)

詩人、評論家。福島市生まれ。早稲田(わせだ)大学独文科卒業。在学中に詩誌『鳥』を創刊。『地球』『現代詩』『詩と批評』などに加わり、1965年(昭和40)に第一詩集『われら新鮮な旅人』を刊行。安保闘争から全共闘運動という政治的季節を背景に、詩人自らの青春が重ね合わされている。苛立(いらだ)ちや焦燥感に襲われ、それでも希望や連帯を諦(あきら)めない、やさしくあることの困難さを呟(つぶや)き、不透明でざらついた時代感触を映しとめており、1960年代におけるみずみずしい詩的達成をみた。1971~1972年、アメリカのアイオワ州立大学国際創作プログラム客員詩人。おもな詩集に『メランコリックな怪物』(1973)、『言葉殺人事件』(1977)、『深呼吸の必要』(1984)、『食卓一期一会』(1987)、『世界は一冊の本』(1994)、古今25人の音楽家を扱った連作詩編『黙(もく)されたことば』(1997)、詩文集『記憶のつくり方』(1998。桑原武夫学芸賞)、『一日の終わりの詩集』(2000)など。評論活動も目覚ましく、エッセイ・評論集として『探求としての詩』(1967)、『二重の思考――詩と詩でないもの』(1969)、『抒情(じょじょう)の変革』(1970)、『単独者の言葉』(1973)、『現代詩の戦後――定本抒情の変革』(1974)、『私の二十世紀書店』(1982。毎日出版文化賞)、『心の中にもっている問題――詩人の父から子どもたちへの45篇の詩』(1990。富田砕花(さいか)賞)、『詩は友人を数える方法』(1993)、『詩人の紙碑』(1996)、『アメリカ心の歌』(1996)、『本という不思議』(1999)、『子どもたちの日本』(2000)、『すべてきみに宛(あ)てた手紙』(2001)、『読書からはじまる』(2001)など。対話集では、鶴見俊輔、安江良介(1935―1998)、谷川俊太郎などと語り合う『対話の時間』(1995)、江國香織(えくにかおり)(1964― )、落合恵子(1945― )ら4人の作家との対話集『本の話をしよう』(2002)など。20世紀以後の詩人92人92編(日本では中島敦、金子光晴ら、外国では、オーデン、ボルヘスなど)を選んだアンソロジー『大人の本棚 本についての詩集』(2002)や、『ねこに未来はない』(1971)などの小説、『ねこのき』(1996)、『森の絵本』(1999。講談社出版文化賞絵本賞)などの絵本、戯曲やラジオドラマも手がけ、実に多数の著作がある。1991年(平成3)には、『深呼吸の必要』『心の中にもっている問題』等の業績が評価されて路傍の石文学賞を受賞した。[高橋世織]
『『われら新鮮な旅人』(1965・思潮社) ▽『探求としての詩』(1967・晶文社) ▽『現代詩文庫13 長田弘詩集』『現代詩文庫146 続・長田弘詩集』(1968、1997・思潮社) ▽『二重の思考――詩と詩でないもの』(1969・晶文社) ▽『抒情の変革――戦後の詩と行為』(1970・晶文社) ▽『ねこに未来はない』(1971・晶文社) ▽『単独者の言葉』(1973・筑摩書房) ▽『メランコリックな怪物』(1973・思潮社) ▽『現代詩の戦後――定本抒情の変革』(1974・晶文社) ▽『帽子からの電話です』(1974・偕成社) ▽『言葉殺人事件』(1977・晶文社) ▽『私の二十世紀書店』(1982・中央公論社) ▽『深呼吸の必要』(1984・晶文社) ▽『食卓一期一会』(1987・晶文社) ▽『心の中にもっている問題――詩人の父から子どもたちへの45篇の詩』(1990・晶文社) ▽『詩は友人を数える方法』(1993・講談社) ▽『世界は一冊の本』(1994・晶文社) ▽『対話の時間』(1995・晶文社) ▽『詩人の紙碑』(1996・朝日新聞社) ▽『アメリカ心の歌』(1996・岩波書店) ▽『ねこのき』(1996・クレヨンハウス) ▽『黙されたことば』(1997・みすず書房) ▽『記憶のつくり方』(1998・晶文社) ▽『本という不思議』(1999・みすず書房) ▽『森の絵本』(1999・講談社) ▽『一日の終わりの詩集』(2000・みすず書房) ▽『子どもたちの日本』(2000・講談社) ▽『すべてきみに宛てた手紙』(2001・晶文社) ▽『読書からはじまる』(2001・日本放送出版協会) ▽『本の話をしよう』(2002・晶文社) ▽長田弘編訳『詩人が贈る絵本』全14冊(2000~2002・みすず書房) ▽長田弘選『大人の本棚 本についての詩集』(2002・みすず書房) ▽河谷史夫著『読んだふり――書評百片』(1998・洋泉社) ▽谷内修三著『詩を読む詩をつかむ』(1999・思潮社)』

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