家庭医学館 「ピックウィック症候群」の解説
ぴっくうぃっくしょうこうぐん【ピックウィック症候群】
原因の大部分は、太ることによって上気道(じょうきどう)が狭くなり、肺に出入りする空気の量が少なくなることです。長期間続くと、筋肉のけいれん、全身の皮膚のチアノーゼ、多血症(たけつしょう)(「多血症(赤血球増多症)」)、右心肥大(うしんひだい)や心不全(しんふぜん)がみられるようになります。
この病名は、患者さんのすぐに居眠りをする状態が、ディケンズの小説「ピックウィッククラブ」に出てくる、太っていて、いつもうとうとし、赤みをおびた顔をしているジョーという少年によく似ていることに由来します。