日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファルサロスの戦い」の意味・わかりやすい解説 ファルサロスの戦いふぁるさろすのたたかい 古代ローマ共和政末期に行われた、カエサルとポンペイウスとの決戦。ファルサロスPharsalosはギリシア北部テッサリアにあり、ラリッサからギリシア中部への幹線道路上に位置している。この都市の郊外において、紀元前48年8月9日、カエサルは約2万3000の兵力で、4万以上のポンペイウスの軍を巧妙な戦術をもって撃破。ポンペイウス軍は戦死者6000を数え、カエサル軍の戦死者は1200人であった。この戦勝はカエサルの天下制覇を決定づけた。[秀村欣二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例