フィザルム(その他表記)Physarum

改訂新版 世界大百科事典 「フィザルム」の意味・わかりやすい解説

フィザルム
Physarum

変形菌門真正変形菌亜綱フィザルム目に含まれる1属の菌類総称。代表種はモジホコリカビP.polycephalum Schweinitzである。柄のある黄~灰色胞子囊(高さ1.5~2mm)を,膜質の変形膜上に形成する。胞子囊は普通は,2~10個が不規則に合着した集塊状の頭部を形成している。外皮はもろく,細毛体は網状,胞子は紫褐色で,集まると黒色を示す。変形体は著しい原形質流動を示し,黄色。オートミールなどをえさとして比較的簡便に培養できるため,変形体を用い,原形質学,核学,形態形成分化生化学遺伝学の研究材料として古くからよく用いられている。枯木や落葉上に見られる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む