翻訳|oatmeal
エンバク(オート麦)をひき割るなどして加工した食品。古くからヨーロッパなどで食用とされてきた。このような加工を始めたのはスコットランドで、いまもスコッチ・オートミールとして世界的に知られている。
[河野友美・大滝 緑]
オートミールには大別して2種ある。エンバクを精白し、炒(い)ったあと粗砕きしたものをグローツあるいはグラウンドオーツとよび、精白エンバクを蒸気で加熱し、圧扁(あっぺん)したものをロールドオーツとよぶ。
[河野友美・大滝 緑]
オートミールの一般的な食べ方は、オートミール1に対し、湯5の割合で鍋(なべ)に入れて、かき混ぜながら粥(かゆ)状に煮る。スープ皿に盛り、砂糖、牛乳などをかけて食べる。熱いうちがよい。オートミールは、このほか、クッキー、ビスケット、パン、ホットケーキなどに混ぜて焼いたり、プディングやスープにして食べることができる。
[河野友美・大滝 緑]
精白したエンバクを炒(い)り,圧扁または粗びきしたもの,およびそれで作ったかゆ(粥)をいう。もともとはひき割りにしただけのものをいい,古くからスコットランドの郷土食であったが消化が悪く,イングランドではウマの食べものだと軽べつしていた。それを加熱し,圧扁することで消化しやすく,調理も容易になった結果,ひろく欧米で朝食などに用いられるようになった。ふつう5倍量の水,または牛乳を加え,塩味をつけて焦がさぬようにかゆにし,牛乳,砂糖,はちみつなどをかけて食べる。他の穀類にくらべて,タンパク質,ビタミンB1が多く,幼児食や病人食にも適する。ビスケットの生地に加えたり,ポタージュのとろみつけなどにも用いる。
執筆者:平野 雄一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…日本での主要品種にはビクトリー1号,前進などがある。穀粒はタンパク質,脂肪に富み,オートミールにするほか,ウィスキーなどアルコール原料,菓子材料,みその醸造などに用いられる。また,青刈用飼料作物としてもすぐれている。…
…本来はコムギ,オオムギ,エンバク,トウモロコシその他の穀物を指すが,現在ではその加工品でそのまま,あるいは簡単に調理して食べる食品をいうことが多い。オートミールやコーンフレークが代表的なもので,ほかにトウモロコシ,コムギ,米の膨焼品であるパフドコーン,パフドウィート,パフドライスなどもある。いずれもふつうビタミンとミネラルが強化されており,煮たり牛乳をかけるなどして食べる。…
※「オートミール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...
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