オートミール(読み)おーとみーる(英語表記)oatmeal

翻訳|oatmeal

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オートミール」の意味・わかりやすい解説

オートミール
おーとみーる
oatmeal

エンバクオート麦)をひき割るなどして加工した食品。古くからヨーロッパなどで食用とされてきた。このような加工を始めたのはスコットランドで、いまもスコッチ・オートミールとして世界的に知られている。

河野友美大滝 緑]

種類

オートミールには大別して2種ある。エンバクを精白し、炒(い)ったあと粗砕きしたものをグローツあるいはグラウンドオーツとよび、精白エンバクを蒸気で加熱し、圧扁(あっぺん)したものをロールドオーツとよぶ。

[河野友美・大滝 緑]

栄養

タンパク質は約14%と米の約2倍あり、また小麦粉よりも多い。食物繊維やビタミンB1にも富んでいる。消化もよく、このため、古くから栄養的な食品とみられてきた。

[河野友美・大滝 緑]

料理

オートミールの一般的な食べ方は、オートミール1に対し、湯5の割合で鍋(なべ)に入れて、かき混ぜながら粥(かゆ)状に煮る。スープ皿に盛り、砂糖牛乳などをかけて食べる。熱いうちがよい。オートミールは、このほか、クッキー、ビスケット、パン、ホットケーキなどに混ぜて焼いたり、プディングやスープにして食べることができる。

[河野友美・大滝 緑]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オートミール」の意味・わかりやすい解説

オートミール
oatmeal

精白した燕麦を十分に乾燥し,適当に煎焙してひき割り機で粉砕したもの。粉砕せずに圧扁したものをロールドオーツ,あらく砕いたものをグローツという。約4倍量の水を加え,30分ぐらい煮てから,牛乳,砂糖などを掛けて食べる。原料の燕麦は精白しただけでは消化が悪いが,煎焙,圧扁,粉砕などの操作により消化されやすくなり,幼児病人食事にも用いられる。一般の穀類に比べて蛋白質多く,ビタミン含有量も高い。

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