フィダーイヤーネ・イスラーム(その他表記)Fidāiyān-i Islām

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フィダーイヤーネ・イスラーム
Fidāiyān-i Islām

イランの石油国有化運動の時期に活動した極右テロ団体。「フィダーイー」とは本来「イスラム大義のために殉じる者」を意味し,イラン立憲革命期には立憲派の刺客をさした。フィダーイヤーネ・イスラーム創立は 1943年頃とされるが,51年3月7日民族戦線に反対したラズマーラ首相を暗殺し,その翌日,議会で石油委員会は石油国有化法案を全員一致の賛成で劇的に成立させた。当時 27歳の M.サファビーを指導者とし,政府要人,政治家を次々に暗殺し,モサッデグ首相をもねらった。 55年 10月,アラー首相へのテロ未遂事件が発生して指導者は処刑され,組織は壊滅した。イラクエジプトの「ムスリム同胞団」ともつながりがあった。

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