ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィリッポス3世」の意味・わかりやすい解説
フィリッポス3世
フィリッポスさんせい
Philippos III Arrhidaios
[没]前317
マケドニア王 (在位前 323~313) 。フィリッポス2世と側室のラリサのフィリナの子。アレクサンドロス3世 (大王)の異母兄。知能が弱く,従妹アデア (のちエウリュディケと改名) と結婚。アレクサンドロスは前 334年の東征の際に王位争いの予防的措置として彼をアジアに伴った。大王が前 323年バビロンで死んだとき,彼も同地にいたが,同年大王の死後生れた子アレクサンドロス4世とともに王に選ばれた。しかし実権はなく,妃エウリュディケや大王の後継者 (ディアドコイ ) たちの争いのなかで利用された末,大王の母オリュンピアスに殺された。
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