フォード2世(読み)フォードにせい(その他表記)Ford II, Henry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォード2世」の意味・わかりやすい解説

フォード2世
フォードにせい
Ford II, Henry

[生]1917.9.4. ミシガン
[没]1987.9.29. デトロイト
アメリカの実業家。フォード・モーター社設立者のヘンリー・フォードの孫として生れる。第2次世界大戦中の 40年,エール大学を中退し海軍に入隊するが,43年に父エドセル・フォードが病死したため除隊祖父のもとで経営術を学び,45年弱冠 28歳で社長に就任。当時ゼネラル・モーターズ GM社に業界首位の座を奪われ,倒産寸前まで追込まれていたフォード社の再建にみごとな手腕を発揮した。そのなかには,のちに国防長官となる R.S.マクナマラら優秀な頭脳集団 (「ブンブン・キッズ」) を経営陣に迎え入れ,財務体質を改善したことも含まれる。事業の海外展開を積極的に進める一方で,フォード財団を運営し社会貢献活動にも意欲を示した。

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