フキタンポポ(読み)ふきたんぽぽ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フキタンポポ」の意味・わかりやすい解説

フキタンポポ
ふきたんぽぽ
[学] Tussilago farfara L.

キク科(APG分類:キク科)の耐寒性多年草。ヨーロッパ、アジア原産で、中国名の款冬を日本読みしてカントウと別称される。早春地下根茎から葉に先だって、高さ10センチメートル前後の花茎を出し、その先に径約3センチメートルの鮮黄色の頭状花を単生する。葉はやや角張った心臓形フキに似る。寒さには強いが夏の暑さには弱い。秋の落葉後、寒さにあった株を10℃内外の温室で管理すると、12月から開花するので、フクジュソウ同様に正月用の鉢物として利用される。

[植村猶行 2022年4月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む