日本大百科全書(ニッポニカ) 「フキタンポポ」の意味・わかりやすい解説 フキタンポポふきたんぽぽ[学] Tussilago farfara L. キク科(APG分類:キク科)の耐寒性多年草。ヨーロッパ、アジア原産で、中国名の款冬を日本読みしてカントウと別称される。早春、地下の根茎から葉に先だって、高さ10センチメートル前後の花茎を出し、その先に径約3センチメートルの鮮黄色の頭状花を単生する。葉はやや角張った心臓形でフキに似る。寒さには強いが夏の暑さには弱い。秋の落葉後、寒さにあった株を10℃内外の温室で管理すると、12月から開花するので、フクジュソウ同様に正月用の鉢物として利用される。[植村猶行 2022年4月19日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例