款冬(読み)カントウ

精選版 日本国語大辞典 「款冬」の意味・読み・例文・類語

かん‐とうクヮン‥【款冬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かんどう」とも )
  2. 植物ふき(蕗)」の異名
    1. [初出の実例]「春雪僧房掩欵冬、非柳困与花慵」(出典:翰林葫蘆集(1518頃)五・次恵阜竹英少年韻)
  3. 植物「つわぶき槖吾)」の異名。〔本草和名(918頃)〕
  4. 植物「やまぶき(山吹)」の異名。
    1. [初出の実例]「雌黄を著して天に意(なさけ)あり 款冬(くゎんどう)誤って暮春の風に綻ぶ〈作者未詳〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「款冬」の解説

款冬 (フキ・カントウ;カンドウ)

学名Petasites japonicus
植物。キク科の多年草,園芸植物,薬用植物

款冬 (ヤマブキ)

学名:Kerria japonica
植物。バラ科の落葉低木,園芸植物

款冬 (カントウ)

植物。キク科の常緑多年草,園芸植物,薬用植物。ツワブキの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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