デジタル大辞泉 「ふたほがみ」の意味・読み・例文・類語 ふた‐ほがみ 語義未詳。布多(栃木県の地名。国府所在地)にいた国守のことか。一説に、腹黒い人とも、神の名ともいう。「―悪しけ人なりあたゆまひ(=急病)我がする時に防人さきもりに差す」〈万・四三八二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ふたほがみ」の意味・読み・例文・類語 ふた‐ほがみ 〘 名詞 〙 未詳。[初出の実例]「布多富我美(フタホガミ)悪しけ人なりあた病(ゆまひ)わがする時に防人にさす」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三八二)ふたほがみの補助注記諸説ある。( 1 )「ふた」は「太(ふと)」、「ほがみ」は「小腹」で、腹が太くて物のあわれを知らない者。( 2 )「二面神(ふたほがみ)」で、二心のある者の意。( 3 )下野国(栃木県)都賀郡の地「布多」の「太守(おおかみ)」で、下野守をさす。( 4 )「二大上(ふたおおかみ)」で、防人軍団の大毅と小毅、など。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例