化学辞典 第2版 「フッ化カリウム」の解説
フッ化カリウム
フッカカリウム
potassium fluoride
KF(58.10).水酸化カリウムまたは炭酸カリウムをフッ化水素酸で中和すると得られる.常温では二水和物が得られる.加熱乾燥すると無水物となる.無水物は無色の等軸晶系結晶.密度2.48 g cm-3.融点858 ℃,沸点1505 ℃.潮解性で,水に易溶,エタノールに不溶.水溶液は加水分解によりアルカリ性を示し,ガラスを侵す.二水和物は単斜晶系結晶.融点41 ℃.四水和物は融点19.3 ℃.有機物のフッ素化剤,触媒,融剤,ガラスのつや消し剤,エッチング剤,防腐剤,殺虫剤,タンタル金属製造などに用いられる.有毒.[CAS 7789-23-3:KF][CAS 13455-21-5:KF・2H2O]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報