フッ化マンガン(読み)フッカマンガン

化学辞典 第2版 「フッ化マンガン」の解説

フッ化マンガン
フッカマンガン
manganese fluoride

】フッ化マンガン(Ⅱ):MnF2(92.93).二フッ化マンガンともいう.酸化マンガン(Ⅱ)または金属マンガンをフッ化水素酸に溶かした溶液を蒸発させると四水和物が得られる.これを110 ℃ で加熱すると無水物になる.無水物はばら色の正方晶系結晶.密度3.98 g cm-3.融点856 ℃.水に難溶,希フッ化水素酸,濃塩酸硫酸硝酸に可溶.四水和物は密度2.04 g cm-3.レーザー用結晶に用いられる.[CAS 7782-64-1]【】フッ化マンガン(Ⅲ):MnF3(111.93).三フッ化マンガンともいう.無水物はヨウ化マンガン(Ⅱ)MnI2フッ素を作用させると得られる.赤色の結晶.密度3.54 g cm-3.加熱するとMnF2と F2 とに分解する.少量の水に溶けて赤褐色の水溶液となるが,水で薄めると分解する.三水和物は暗ルビー赤色の結晶.無水物は有機化合物のフッ素化剤として用いられる.[CAS 7783-53-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む