フッ素化(読み)ふっそか(英語表記)fluorination

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フッ素化」の意味・わかりやすい解説

フッ素化
ふっそか
fluorination

元素または化合物中にフッ素原子を導入する工程のことでハロゲン化の一つである。フッ素は他の元素に対する親和がきわめて大きく、ほとんど全部の元素と反応して、そのフッ化物を与える。

  2Sb+5F2 → 2SbF5
  S+3F2 → SF6
 有機化合物とフッ素との直接反応は、激しすぎて分解を伴うので、使用例は少なく、フッ化水素フッ化アンチモン、フッ化水銀、フッ化銀フッ化カリウムなどがフッ素化剤として用いられる。

[加治有恒]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android