フッ化銀(読み)ふっかぎんでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フッ化銀」の意味・わかりやすい解説

フッ化銀(データノート)
ふっかぎんでーたのーと

フッ化銀
AgF
式量126.9
融点435℃
沸点1150℃
比重5.852(測定温度15.5℃)
結晶立方
溶解度182g/100mL(水15.5℃)

フッ化銀
ふっかぎん
silver fluoride

銀とフッ素化合物。酸化銀Ag2Oをフッ化水素酸に溶かし、蒸発濃縮させて得られる、無色ないし淡黄色結晶。潮解性で水によく溶ける。アルコールに難溶。無水和物は体積で800倍以上のアンモニアを吸収する。水溶液からは一水和物、二水和物が得られる。

 このほか、フッ化銀の水溶液に銀を溶かして得られる黄色結晶フッ化二銀Ag2F(比重8.57)、銀粉に直接フッ素を作用させて得られる暗褐色のフッ化銀(Ⅱ)AgF2(比重4.7)などもある。

[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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