一般的には、他人と仲よく親しみ睦(むつ)み合うことであるが、心理学では、affiliationの訳語として用いられ、他人との身体的接触、目線の交わし合いなどを含む、特定の他者と身近に接していようとしたり、特定の集団に参加しようとしたりする行動、状態、要求をさし、社会生活を成立させる基盤の一つとみなされている。人が特定の他者や集団に接近しようとする場合には、その人の個人的な要求を実現する手段として(たとえば、趣味のテニスを楽しむためにテニスクラブに入会する)、他方、他者との接近それ自体を目的として(それにより他者からの承認や支持、心の安定を得る)という二つの場合が、相対的に区別される。親和行動ないし要求の起源は、幼少時における要求実現や不安解消のための母親への依存性にあるとされているが、それがどのようにして親和行動ないし要求へと発展するか、同年齢の児童との接触経験の果たす役割などは、今後の研究課題である。
[辻 正三]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...