20世紀西洋人名事典 「フョードルソログープ」の解説
フョードル ソログープ
Fyodor Kuz’mich Sologup
1863 - 1927
ソ連(ロシア)の小説家,詩人。
ペテルブルグ生まれ。
本名フョードル・K.テテールニコフ。
高等学校教師を経て、1905年長編小説「小悪魔」を発表し、一躍名声を博し、本格的な作家活動に入る。超現実的要素とエロティシズムをとりいれ、デカダンスとリアリズム、理想主義と悪魔主義との微妙な混交が見られる。詩は唯美的傾向を示し、短く簡潔な形式で象徴性を求め、ロシア詩史上重要な地位を占める。ロシア・デカダン派の代表的な一人である。他の作品に短編「毒の園」(’08年)戯曲「死の勝利」(’08年)小説「亡霊の魔術」(’08年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報