フラデツクラロベ(読み)ふらでつくらろべ(その他表記)Hradec Králové

デジタル大辞泉 「フラデツクラロベ」の意味・読み・例文・類語

フラデツ‐クラロベ(Hradec Králov)

チェコ中北部の都市ボヘミア地方東部の中心都市で、ラベ川エルベ川)とオルリツェ川の合流点に位置する。先史時代の集落跡が発見されており、同国最古の都市の一つとされる。パルドゥビツェとともに工業が盛ん。伝統産業のピアノ製造も知られる。旧市街の大聖堂、および「白い塔」とよばれる鐘楼が有名。フラデツクラーロベー。ドイツ語名ケーニヒグレーツ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フラデツクラロベ」の意味・わかりやすい解説

フラデツ・クラロベ
ふらでつくらろべ
Hradec Králové

チェコ、ボヘミア地方東部の中心都市。ドイツ語名ケーニヒグレーツKöniggrätz。人口9万8163(2001)。ラベ(ドイツ語名エルベ)川にオルリツェ川が流入する地点にある。機械、電気、繊維、製靴、家具、ガラスの各工業が盛んな工業の中心地の一つである。起源は10世紀のスラブ人の城塞(じょうさい)にさかのぼり、13世紀に国王都市となった。14世紀初頭にチェコの女王が玉座を置いたことからこの名(「女王の城」)でよばれるようになった。1660年には司教座が置かれた。14世紀のゴシック様式教会、16世紀のゴシックルネサンス様式の白塔、バロック様式のイエズス会教会や司教館などが残されている。また、20世紀初頭の建築群は初期の近代的都市計画の成果である。1866年この町の近郊で、プロイセン軍がオーストリア軍に勝利したケーニヒグレーツの戦いが行われた。

中田瑞穂

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