フラミニア街道(読み)フラミニアかいどう(その他表記)Via Flaminia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フラミニア街道」の意味・わかりやすい解説

フラミニア街道
フラミニアかいどう
Via Flaminia

前 220年の戸口総監 (ケンソル ) G.フラミニウスが建設したローマ幹線道路一つ全長 336km。ローマから北上し,ナルニアなどを経てアドリア海沿いにアリミヌムにいたる。 C.グラックスアウグスツス,トラヤヌスらがしばしば補強工事を行い,帝政期にも重要性を保った。

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世界大百科事典(旧版)内のフラミニア街道の言及

【アペニノ[山脈]】より

…土壌侵食も激しく,粘土質の地帯では崩壊地形も多く見られる。 いくつかのアペニノ越えの峠があるが,古来もっとも重要な交通路として用いられていたのは,テベレ川に沿ってさかのぼり,メタウロ川を経てファノにぬけるフラミニア街道であった。鉄道時代になって,フィレンツェからまっすぐにボローニャにぬける18kmのアペニノ・トンネルが掘られ,また,最近は最高峰コルノ山の下にも高速自動車道のトンネルが掘られ,ローマからまっすぐアドリア海側にぬけられるようになった。…

【アンナ・ペレンナ】より

…アンナは普通名詞〈年annus〉を女性形にしたもの,またペレンナは〈永久〉の意。彼女の祭りは3月15日(旧暦の新年最初の満月の日)に,フラミニア街道の最初の一里塚がある地点の森の中で催された。この日は無礼講が許され,人々は酒杯を重ねてその数だけの年の幸せを祈った。…

【ローマ道】より

…ベネウェントゥム,ブルンディシウム間を結び,アッピア街道のバイパス役を果たした。(14)フラミニア街道Via Flaminia 前220年創建。イタリア北部の幹線道路。…

※「フラミニア街道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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