グラックス

デジタル大辞泉 「グラックス」の意味・読み・例文・類語

グラックス(Gracchus)

(Tiberius Sempronius~)[前162~前133]古代ローマ政治家護民官として土地所有改革を行ったが、反対派に暗殺された。
(Gaius Sempronius~)[前153~前121]古代ローマの政治家。の弟。兄の遺志継ぎ土地穀物市民権の改革立法を進めたが失敗し、自殺した。

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精選版 日本国語大辞典 「グラックス」の意味・読み・例文・類語

グラックス

  1. [ 一 ] ( Tiberius Sempronius Gracchus チベリウス=センプロニウス━ ) ローマの政治家。[ 二 ]の兄。護民官となり、土地占有の制限自作農再建とを含む新土地法を成立させたが、その後、反対派に殺害された。(前一六二頃‐前一三三
  2. [ 二 ] ( Gaius Sempronius Gracchus ガイウス=センプロニウス━ ) ローマの政治家。[ 一 ]の弟。護民官となり、兄の遺業を継いで土地問題の解決、市民権賦与の拡大をはかり、また元老院勢力を弱めようと試みて失敗、自殺した。(前一五三‐前一二一

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百科事典マイペディア 「グラックス」の意味・わかりやすい解説

グラックス[兄弟]【グラックス】

古代ローマの政治家。兄はTiberius Sempronius Gracchus〔前162-前133〕,弟はGaius Sempronius Gracchus〔前153-前121〕。名門の出で母はスキピオ(大)の娘。兄は前133年護民官となり大土地所有の制限,土地の再分配により自作農の創設を企てたが,元老院保守派の反対にあい暗殺された。弟は兄の遺志を継ぎ,前123年護民官として穀物法,土地法,裁判法,市民権法などの改革立法を行ったが,元老院と対立し,騒乱の中で自殺した。
→関連項目スキピオ[小]バブーフ

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