山川 世界史小辞典 改訂新版 「フランス,第二帝政」の解説
フランス,第二帝政(フランス,だいにていせい)
Second Empire
1852年,ルイ・ナポレオンが皇帝となってから,70年プロイセン‐フランス戦争に敗北して没落するまで続いた帝政。普通選挙による議会が存在したが,行政・立法の実権は皇帝に属する専制。カトリック勢力,小農民層を支持者として,言論や労働者に対する統制を強化した。60年以後,自由主義に譲歩して専制を緩和。しかし,対外政策の失敗と共和派の増大が帝政崩壊を準備した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報