ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリッシュリーン」の意味・わかりやすい解説
フリッシュリーン
Frischlin, Nikodemus
[没]1590.11.29/30. ホーエンウーラハ要塞
ドイツの詩人,文献学者。後期人文主義者の一人。テュービンゲン大学に学び,詩学・歴史学教授。ルートウィヒ公に仕えたが,廷臣にねたまれ,ライバハに移り,その後テュービンゲンに帰ったが,またもや人々と紛争を起し,放浪。ついにホーエンウーラハ要塞に拘禁され,脱走を試みて死んだ。ラテン語による詩,戯曲を残し,ラテン語の学校劇とプロテスタントの民衆劇とを結合して,理知に富み,形式的にも洗練された戯曲をつくり上げようと試みた。代表作『レベッカ』 Rebecca (1576) ,『ズザンナ』 Susanna (78) ,『よみがえりしユリウス』 Julius redivivus (84) 。
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