ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モーリツ」の意味・わかりやすい解説
モーリツ
Móricz Zsigmond
[没]1942.9.4. ブダペスト
ハンガリーの小説家。地方の上流社会の皮相さや農民の生活をリアルに描き,鋭い社会批判を含む多くの長短編小説によってハンガリーのリアリズム文学を確立した。出世作となった『7クライツァール』 Hét krajcár (1908) をはじめ多くの短編集があり,長編小説には『泥金』 Sárarany (10) ,『神のうしろで』 Az Isten háta mögött (11) ,『親類縁者』 Rokonok (32) ,『ダンス』 Bál (36) などがある。自伝的要素の濃い『死にいたるまで善人であれ』 Légy jó mindhalálig (21) は児童文学の代表作。
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