20世紀西洋人名事典 「フリードリッヒウォルフ」の解説
フリードリッヒ ウォルフ
Friedrich Wolf
1888 - 1953.10.5
ドイツの劇作家,詩人。
元・ポーランド大使。
ライン地方ノイビート生まれ。
ユダヤ人実業家を父として生まれ、医者として社会の現実に密着しつつ作家生活に入り、「君だ」(1919年)、「貧しいコンラート」(’23年)を発表。「芸術は武器」と宣言し、共産党に入党。「カッタロの水平」(’30年)などを発表後、’33年亡命し、スイス、フランスを経てソ連へ移り、亡命中も「マムロック教授」(’33年)をはじめ精力的に文筆活動を続けた。戦後、東ベルリンに住み、’49〜51年初代駐ポーランド大使をつとめた。作品はほかに「婦人村長アンナ」(’50年)、「亡国のしるし」(’53年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報