20世紀西洋人名事典 「フレドリッヒベルギウス」の解説
フレドリッヒ ベルギウス
Friedrich Bergius
1884.10.11 - 1949.3.31
アルゼンチンの化学者。
元・ハノーバー工業大学講師,元・アルゼンチン政府技術顧問。
ゴールトシュミーデン(ブエノス・アイレス近郊)生まれ。
ライプツィヒ大学で学び、ネルンスト、ハーバーの助手を務める。1909年ハノーバー大学講師。私設研究所を設立し、’13年石炭の水素添加による石炭液化法の特許を取得。’14年からゴルトシュミット社の研究所長に就任し、石炭液化法の工業化に尽力。石油輸入の途絶したドイツで工場を建設する。’25年に石炭液化法の特許を譲渡し、濃塩酸による木材の完全分解法を発展させる。’31年高圧化学工業の発展に寄与したことでノーベル化学賞を受賞。第二次大戦後スペインに居住し、’47年アルゼンチン政府の科学アドバイザーとなる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報