岩石学辞典 「フロー・キャスト」の解説 フロー・キャスト 一般に砂が泥の中に流れたために,水を含み塑性的な堆積物が円い耳たぶのような尾根を作ったもの.最初は荷重によって上下方向に移動したものとして定義されたが,砂岩層の最終時期に主として水平的な移動によってできた構造に限定して使用された[Shrock : 1948, Prentice : 1956, 1960].水を含んで著しくプラスティックな砂が,凹凸のある水底,または堆積物の内部の傾いた面の上を流動して生じたと推定される構造をいう.堆積後の差別的荷重に伴うロード・キャストの形成と,水流の働きとが重なって生じるものをフロー・キャストということがある[木村ほか : 1973]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報